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日中の「シンドラー」 同時に表彰される

2015年05月04日

【新唐人2015年05月04日】第二次世界大戦中、中華民国の駐ウイーン総領事とリトアニアの領事代理が、上司の命令に逆らって、ユダヤ人数千人に「命のビザ」を発給しました。80年近くが経ちましたが、2人の正義の行いは今でも高く評価されています。

 

中華民国の何鳳山(か ほうざん)博士はウイーンの総領事、日本の杉原千畝(すぎはら ちうね)氏はリトアニアの領事代理でしたが、2人ともユダヤ人をホロコーストから救うため、上司の反対を押し切って、数千人のユダヤ人に「命のビザ」を発給しました。当時アメリカ、カナダ、オーストラリアなど32カ国がユダヤ人の移民を拒んでいました。

 

4月30日の夜、ヒューストンのヒルトンホテルで盛大な晩餐会が開かれ、中華民国の何鳳山(か ほうざん)博士と日本の杉原千畝(すぎはら ちうね)氏に2015年リンドン・ベインズ・ジョンソン道徳勇気賞が送られました。

 

ホロコースト博物館 マーク・ムカセイ館長

「博物館では人々を救うために、立ち上がった人を紹介しています。この2人はまさにそうです。暴政に抵抗しました。正しい義挙です。何鳳山博士と杉原千畝氏の行いも重要な内容です。それらをご家族と共有するのは重要です」

 

何鳳山博士の娘さんと杉原千畝氏の孫娘が代理で受賞しました。2人の正義の行為は家族にとって名誉であるだけでなく、数知れぬ人々を鼓舞しました。

 

ホロコースト博物館 ケリー・ズニガ執行理事

「米国では あまり知られていない話です。それも賞を送る目的の1つです。彼らの勇気を知ってもらうためです。彼らの行為は特別で普通ではありません。当時 彼らは表彰されず、逆に批判されました。しかし彼らは暴政に抗い、無償で多くの人を救いました。これを知ってもらいたいのです。他人を助けることこそ大切で、共犯者になってはいけません。この2人は典型的な義士であり、他人のために自分を犠牲にできます」

 

すでに半世紀以上が過ぎましたが、これまでユダヤ人は、権力におもねることなく正義のために勇気ある行いをした2人を忘れたことはありません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/03/a1194717.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

 

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